【ビーズ基礎知識①】ビーズの種類

アクセサリー制作の時に使うビーズには
本当にさまざまな種類があります。

たくさんの種類があるビーズですが、
それぞれの特徴や使い方・選び方を知ることで
よりステキな作品を作ることができます。
今回はもっとも使用頻度の高いビーズについてご紹介いたします!

天然石

人工的に合成されたもの以外の石のこと。
天然石の中でも、運気に影響する特別な力が宿る石をパワーストーンと呼ばれていますが、
明確な定義はないようで、私もよく分かりませーん。

産地や入手時期によっても色味や大きさが変わるので、仕入れは一期一会だと思っています。
穴が小さいことが多く、テグスを何回も通さなければならない作品を作る場合には
事前に穴の大きさを確認しておく必要があります。
また同様に、ピンが通りづらいこともよくあるので、
その際にはワイヤーでメガネ留めをします。

ちょっと使いづらい面がありますが、多種多様な天然石は
見ているだけでその美しさにうっとりします。
柔らかな色と石らしい重みが、作品に気品と高級感を与えてくれますよ。

いろいろな形状がありますが、ラポリンで使う主な天然石の種類はこちら。

さざれ

さざれはブレスレットやペンダントのルースや彫刻物を削り出した際に出る
天然石の端材(はざい)で、本来は浄化に使われることが多いです。
一つとして同じ形がなく、穴の位置も大きさもすべてばらばらなのが特徴。
個性的で唯一無二の作品が出来上がるのが最大の魅力!

でも穴が小さくてイライラすることが多い(苦笑)!

本講座初級コースで作る
大人気の天然石リング

ラウンド(丸玉)・ラウンドカット

ブルーベリーじゃなくて「ラピスラズリ」

いわゆる丸玉。
ピンワークだけでなくモチーフ編みにも向いていて
最も使いやすい天然石ビーズです。

ラウンドカットは丸玉にカットを施しているので、
ほど良く光を反射してくれます。

天然石ならではの深い色合いの秋色ネックレス

タンブル・タンブルカット

タンブルストーンとは、小さめに研磨された手のひらサイズの天然石のこと。
ラウンドビーズ(丸玉)よりも大きめの石で、
原石よりも小さめに磨かれています。

こちらも一つとして同じ形がなく、個性的な作品作りに活躍してくれます。
大きめで形状もばらばらなので、モチーフ編みではなく、
ピンワークやワイヤーワークで、
一粒ピアスやネックレストップに仕上げるのに向いています。

タンブル(tumble)とは「回転させる」という意味で、
原石を研磨用器具に入れて回転させて研磨することが
語源となっているそうですよ。

さざれとタンブル、ラウンドを繋いで作った
天然石だけ贅沢ネックレス

クリスタライズ(スワロフスキー社製クリスタル)

スワロフスキーとはオーストリアのクリスタルガラスの製造する会社で、
ヴェルサイユ宮殿やオペラ劇場のシャンデリアパーツなども手がけた
オーストリアを代表するクリスタルガラスブランドです。

カット技術の高さにより美しい輝きを放つクリスタルは、やはり別格。
作品の中に取り入れるだけで、格が上がる仕上がりになります。
種類も大変多く、見ているだけで高貴な気持ちになれます。

代表的な2種類をご紹介しますね。

#5328

クリスタライズの代名詞と言えるソロバン型のビーズ。
色や加工が多種多様で、高いカット技術により生み出される
美しい輝きが最大の魅力。

サイズは2mm(種類は多くない)~8mmと幅広いですが、
使いやすいのはダントツで3mm~5mm。
人気カラーで売り切れているのもこのサイズです。

本講座中級コースで―作るバッグモチーフ。
モチーフ編みにするとビーズの輝きとカットの美しさが際立ちます。

#6000番台

シャンデリアパーツやネックレストップなどに使われる、
主役級の大粒クリスタライズビーズ。
トップ部分の穴にバチカンを通して使ったり、フレーミングをしたりして
アクセサリーに仕上げます。

本講座上級コースで作る作品です

チェコビーズ

チェコビーズとは、その名のとおりチェコで作られたビーズのこと。
チェコ共和国で作られたビーズを総称して、「チェコビーズ」と呼びますが、
なにせ種類が多い!!
クリスタライズ同様ガラス製なのですが、丸みを帯びていて
温かみのある印象、リーズナブルでたくさんい買いやすいのが特徴
です。

ファイアポリッシュビーズ(FP)

ファイアーポリッシュとは、直訳すると英語で「火で磨く」という意味。
その名の通り、表面を火であぶり、磨いたビーズのことです。
色も加工も豊富で、いろいろなアクセサリーに使える大変便利なビーズです。
形も綺麗に整っているので、モチーフ編みにすると
柔らかな曲線を表現できてとっても素敵な作品が出来上がります。

本講座中級コースで作る「しずく」

プレストビーズ・テーブルビーズ

プレストビーズとは、鋳型でおこしたビーズのことです。
ごく普通の丸い玉から、花や葉などのボタニカルモチーフ、フルーツや昆虫などなど、
ユニークな形も数多く、見ているだけで楽しいです。

テーブルビーズとは、表面が平らに加工されているビーズのことです。

どちらも熟練した職人さんによる手作業で作られているので、
温かみのある雰囲気と、一つ一つ微妙に違うところが最大の魅力です。

生徒さんデザインの作品です。

パールビーズ

みんな大好き「パール」。
一粒取り入れるだけで、作品が上品に仕上がります。
日本人の肌になじみやすいパールは何種類か揃えておくと
作品作りにとても便利です。

クリスタルパール

スワロフスキー社製の表面を真珠のように加工したガラスビーズです。

カラーバリエーションも常に新しいものが展開され、
実際の真珠では存在しないパステルカラー、ネオンカラーといった目新しいカラーもあります。
通常のホワイト系だけでも幾種類もの展開があり、
代表的なクリスタルパール(型番#5810)には50種類以上のカラー展開があり、
美しい艶が特徴です。

ガラスパールなので、プラスチックパールやコットンパールに比べると重めですが、
より本物の真珠に近い
ため、かなりお買い得なパールだと思います。

クリスタライズと並んでも引けを取らない
凛とした輝きのクリスタライズパール

プラスチックパール

プラスチック製の球体を核としてパールのようにコーティングしたイミテーションパールです。
一見本物にそっくりですが、プラスチック製なので軽く、大量生産できるのでとても安価なのが魅力。
軽いので耳への負担が少なくて済むイヤーアクセサリーや
ブローチなどに使うのがおすすめです。

コットンパール

コットンを圧縮して球体にしてから、パール塗装を施したパールです。
とっても軽い点と、その他のパールと違い、質感が素朴な感じもありつつ、
あたたかみのあるパール光沢が魅力です。

ガラスパールや淡水パールの半分の重さなので、
大粒でもイヤーアクセサリーに仕上げることができます。


コットンでできているため水分には大変弱く、価格が高めであることも
覚えておきましょう。

ほっこり柔らかい雰囲気が魅力のコットンパール

シードビーズ

シードとは、英語で「種」を意味します。
種のように小さいビーズを全部ひっくるめて「シードビーズ」と呼びます。
特小、丸小、丸中、丸大、トライアングル、六角、竹・・・
とにかく種類が多くて奥が深いのが「シードビーズ」です。

シードビーズの代表格と言えば「丸小ビーズ」。
形が揃っている日本の丸小ビーズは、世界的にもトップクラスの品質で
海外でも高く評価されています。
国内ビーズメーカーのトップ2として有名なのは「TOHO」と「Miyuki」です。

丸小ビーズは安価で手に入りやすく、作品制作の脇役と思われがちですが、
私は「丸小ビーズを制する者はアクセサリー制作の真の実力者」だと思っています。

日本製丸小ビーズはテグス編みするだけで作品が出来上がるほど。
形が揃っている丸小ビーズだからこそ、こんな風に整然とビーズが並ぶんです。

本講座上級コースで作る丸小ビーズの作品です

シードビーズについては、ここでは書ききれないほど奥が深いので、
今回はここまでにしますね。
次回「シードビーズ」だけで詳しく記事にしたいと思います!
関連記事:【ビーズ基礎知識】シードビーズ

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

それではまた~

うえもりみほ